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その時、アタシの声は震えていたと思う。

情けないけれど。
携帯を持つ手にも
冷たい汗をかいていたような気がする。



自宅と一人暮らしのマンションを
行ったり来たりの生活。
だけどその時は
自宅の方でどうしても用事があって
めずらしく3日ほど
マンションを留守にしていた。

夜遅く、マンションに戻って来て。
玄関に鍵を差し込もうとした時。

あれ?

なんかおかしい。
ふとドアノブを持って動かすと。


うそ。
なんで開くの?








鍵がかかっていない・・








それがわかったとたん。
足がすくんだ。
まさか。
留守の間に誰か入ったか。
いや、待てよ。
今このドアを開けて
誰かいたら相当やばいぞ。


でも人の気配はないみたい。
音を立てないようにそっとドアを開けて
中を覗いてみる。
一人住まいの小さな部屋。
キッチンとワンルームの部屋を仕切る扉は
開けたままになっている。
玄関からベランダまで見通せたが
人のいる様子はどこにもない。
隠れられるような場所もない。

恐る恐る玄関に入り、
すぐに全部の電気をつけた。
トイレやバスルームの扉も開けて
誰も潜んでいないことを確かめる。


よかった。
とりあえず誰もいない。


部屋の中も
荒らされた様子はなさそうだ。
現金も貴重品もここには置いてないし
ノートパソコンも持ち歩いているから
そもそも取られるものはないのだけど。

それなのに。
なんなんだ。この怖さは。

嫌でも 昨年の事件 を思い出す。
まさか自分が
犯罪の被害に遭うなんて。
あの時だってそう思った。
同時に、
いつどんな犯罪に巻き込まれたって
おかしくはないんだとも身を以て実感した。
それだけに。
今のアタシは
どんなことでもすぐに恐怖に結びつく。


気づいたら。
部屋の真ん中にぺたりと座り込み、
携帯を取り出してメールしていた。

いま電話できる?

もう夜の10時をまわっている。
仕事が立て込んでることは聞いているから
ふだんだったらこんな時間に滅多に電話しない。
だけど。
お願い。
今は出て。


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彼からCDをもらった。

くれたのは、先月のお誕生日デートの時。

最近のヒット曲や、
ドライブで聴くのにちょうどいい音楽を
自分で選んでCDに焼いてくれたものらしい。

「ありがとう♪」

ちょうど春休み中、
少しはのんびりする時間ができたみたいね。

うちに帰ってPCに取り込み、
さらに携帯プレーヤーに入れて
気ままに持ち歩いてた。
車の中で、ひとりの部屋で。
BGMにしたり、いっしょに口ずさんだり。








で。
あれ?
この曲って・・・??

最近になって気づいた。
洋楽や映画の主題歌以外は
この春リリースされた
流行りの曲ばかりだと思っていたら。

これ。
確か少し前にヒットした曲だ。
もう2年くらい前のだよ。
どうして?
これだけ?



訝(いぶか)しく思いながら
リプレイして聴いてみる。



ピアノのイントロから始まって
ハスキーボイスのヴォーカルが始まる。
切なくなるほどのバラード。
メロディには聴き覚えがあるが
歌詞に耳を傾けるのははじめてかもしれない。




と。




一人じゃないから
キミが私を守るから






え?




説明する言葉も
ムリして笑うこともしなくていいから
何かあるなら いつでも頼ってほしい






ちょ、ちょっと待って。




あなたの笑う顔が見たいと想うから






これって。
もしかして・・・



慌ててiTunesを起ち上げ
ファイルの保存日時を確かめる。

それは
この話をした日のすぐ後だった。







うーん・・・



























深読みしちゃうわよ




どういうつもりにしろ。
今のアタシには
とても心に沁みる曲だ。
ありがとう。
あなたのおかげで
またひとつ好きな曲が増えたわ。


story2.jpg

歌詞は ここ で見てね



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先日、会社の飲み会があった。

今年に入ってから大きな仕事が立て続けにあって
ずっとオフィスの中は戦場のようだった。
年度末が近づき、それらの山場も越えたことだし、
忙しい最中に採用した新人の歓迎会も兼ねて
久しぶりに開いた飲み会だった。


食事とお酒がほどよくまわったところで
話題の主役はうちの若手ホープの
M君とW君になった。
2人とも20代前半。
年が近いこともあるが、
この2人、ある共通点から
最近妙に仲がいい。


「僕たち、同じ日に彼女に振られたんで~す♪」

と全員の前で暴露してやがる。
あーあ。




実を言えば。
アタシはこの飲み会の少し前から
その話を別のスタッフから聞いて
知っていた。

もともとアタシは若い子たちに
「仕事一筋にならないで恋愛しなさい。
 恋もできないような奴に
 人を感動させる仕事なんかできない」

と常日頃から言っている。

だけど、
雇い主の側のアタシが
あれこれ従業員のプライベートに
口をはさむのは彼らもやりにくいだろう。
仕事に支障がなければ
恋をしようが振られようが構わない。
そう思ってそっとしといてあげてたのに。


自分たちから暴露したなら。
どのみちこの場は無礼講だ。
容赦はしないわよw




まずはM君だ。
あんた確か、
年末につきあい始めたばかりじゃなかったっけ?
たった1ヶ月で振られたわけ?

「敗因は?」
「わ、わかんないっす。
 ただ他に好きな人ができたからって・・・」

「んで、はいそうですか、って別れたわけ?」
「君が決めたことなら仕方ないねって別れました」





























アホか、お前は



彼女ができたって
あんなに浮かれてたじゃないか。
安い給料からローン組んで
車まで買って
彼女の地元まで片道1時間以上かけて
逢いに行ってたんじゃないのか。

大体さ。
つき合って1ヶ月なんて
ふつうだったらいちばん熱々な時期だぞ。
そんな時に「他に好きな人ができた」って
一方的に振られるなんざ、



お前、始めから本命扱いされてねーよ



クリスマスと年末年始、
彼氏がいないのは寂しいしカッコ悪い。
だからとりあえずこいつとつき合っておけ。
キープだけしておいて
他にもっといい人がいたら乗り換えよう。
そのぐらいにしか思われてなかったってことだよ。


ああ、もう。
なんで怒んないんだよ。
お前、そこでキレないで
いつキレるんだよ。

そう腹の中で思いつつ、
他のスタッフがあれこれ突っ込んでるのを
黙って聞いていてやった。

そのうち誰かに
「ねー、彼女の写真とか持ってないの?」
と言われてM君が
「あ、ありますよー♪」
と財布から写真を取り出した。
みんなでその写真をまわし見する。
「えー、けっこう可愛いじゃん。
 ね、沙羅さん。見てよ、ほら」

その時、アタシの中で何かがプチンとキレた。



「あのな、恋愛の傷は恋愛で癒すんだよ。
 何未練がましく写真なんか持ってるんだよ。
 そんなもの持ってて新しい彼女ができたらどーすんだよ。
























 なんならアタシがここで

 燃やしてやろうか」



もう少しで、
持ってたライターで火をつけるとこだった。

ま。
酔ったイキオイということでw




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